ももクロ春の一大事2012 横浜アリーナまさかの2DAYS、2日目は「見渡せば大パノラマ地獄」!
アリーナCで観ました。PA側から見て左斜めうしろのところ。
文句のつけようもないくらい良かった!!!
タイトル通り、中央に大きな円形ステージと、横に長い花道があるだけのセット。サブステージ的なものもなくて、正真正銘360°観客に囲まれてる。もうこれだけでテンションあがる!
いつものようにオープニングムービーから始まるんだけど、その後OVERTUREがかかるのではなく白い旗を持った人が大勢登場。
この時わたしは一瞬がっかりしたんですよね。Perfumeが好きなのもあって(彼女たちはバックダンサーなどを使うことがなく、東京ドームでさえステージ上に3人だけでやりきった)、ゲストやバックダンサーに頼らずなるべく5人だけでやってほしい気持ちがあるから。ももクロちゃんの場合はゲストや演出で5人以外がステージに上がるのもアリだと思うけど、極楽門の映像を見てバックダンサーは絶対にいない方が良いと思って。
だからこの日も最初からももクロ以外の人が出てきちゃったなぁ、閻魔様がどうとかオープニングムービーで言ってたけど川上さんが出てきて茶番劇始まったらどうしようって。
でもそんな心配をよそに、フラッグ隊のパフォーマンスはめちゃくちゃかっこよくて。でも旗を持つ「人」が目立つことは決してなく脇役に徹していた。これから何が始まるのか全く予想がつかずに圧倒されている中、フラッグ隊は輪を作り大きく旗を振り、現れたのは動く360°スクリーン!そこにドクロやドラゴンの映像が映しだされたときは、どよめきが起きた気がする。もうももクロらしいかとかアイドルのコンサートにしては、とか関係ないほど純粋にかっこいい作品でした。
そしてパッと旗を下ろした中央にはいつの間にかももいろクローバーZの5人が!この衣装がまたカッコ良かった。漫画的?SF的?で似合ってた。
そして1曲目から『Chai Maxx』!!
今日は可愛いアイドルもしくは色物的な面白さのももクロではなく全力ライブがウリのももクロとして攻めまくるというのがガンガン伝わってきました。
あとはあんまり細かいこと覚えてないのでざっくりと順不同で笑
挨拶の時や5人が絡む振りの時はPA側やその逆を使っていたけど、思った以上に円形をしっかり利用していてわたしの斜めからの位置でも全然気にならないくらいでした。見にくい位置にいるときは潔く諦めてステージ真上のスクリーンで表情を観れたので、近すぎず遠すぎずの席で良かったかも。
MCでは360°から見られている分ごまかしが効かないのをアピールするのはいいんだけど、しおりんが「くちびるが歯にくっついちゃったらいつも後ろ向いた時直してるのにどうしよう」って言ってたりももかは髪型崩れたらエラが丸見えになるって気にしていたり可愛かった。喋り出すと素に戻るのがいいよね。
あとほんとにあんまり覚えてないな・・・笑 踊ったり叫んだり夢中だったもんな。
ワニシャンでトースターで登場したところとか扇子出さなきゃ~と思ってちゃんと見てなかったし笑
全体的な話になってしまうけど、兎に角お客さんの一体感がものすごかった!お客さん同士も360°で対面していて声や動きが届きやすいから相乗効果的に熱が上がっていた感じがする。前方の席と後方の席とか全く関係なくなっていた。キャパが大きい分ファンの濃度が薄まっていてもおかしくないし実際に確実に若い人や女性が増えていたと思うけど、たとえコールがわからなくてもしっかりペンライトを振っていたりとか、いい空気でした。古参の方からするとまた違うかもしれないけど、あれだけのキャパで、しかも1年ほどで急激に増えたから大多数はライブ初めてとか数回しか経験していないと思われるのに、あんなにコールが揃っているのは感激したなぁ。みんなDVDとかで覚えたのかしら。この日のライブの満足感の半分はこのお客さんとの一体感があったからこそだな。
『走れ!』でいつものように照明が消えてサイリウムだけになるのも一段と綺麗だった。けど、わたしはそれよりも未だに毎回お客さんのサイリウムで感激してくれるももクロちゃんが好きだ!
怪盗少女で濃密な本編が終わり、興奮したままのアンコールに応えて流れたのはOVERTURE!!最初にかからなかったことなんてすっかり忘れてたところでの不意打ちと、客席のテンションが既に高いところでこの曲がかかったのとですごい盛り上がりでかっこよかった!!勿論コールの声もものすごく大きくて。
そこで披露されたのが新曲『PUSH』!爽のCMで印象的なメロディはAメロになり、全然違う印象の曲に(良い意味で)。キャッチーで詞もわかりやすくて、何よりオリンピックにぴったりで!かと言ってただの応援ソングではなくて、ももクロ自身のことにも取れるようなところが良い(ももクロはどの曲もそんな感じだけど)。これまで着実にファンを増やしてきて最近一気にメディア露出が増えたももクロちゃんだけど、大型タイアップのついたこの曲でオリンピックの波にも乗って完全に売れるんだろうなぁっていうサクセスストーリーを勝手に思い描いて泣きそうになりました。だから曲が終わってこれがカップリングと知って唖然・・・笑 これより更に良い曲が用意されているのか、また賛否別れるインパクト重視の曲がリード曲になるのか(わたしは労働讃歌やZ伝説も大好きだけど、そろそろ違う面も見せるべきかと)楽しみなような不安なような。ね。
そして最後は『あの空に向かって』。初めてライブで聴けて、初めて「世界のももクロNO.1」が叫べて本当に嬉しかった!この大切な曲をやるに相応しいライブの内容だったから感激もひとしお。
曲が終わって本当の最後、ひとりひとり喋る時は、涙を見せながらも自信に満ちあふれている感じがした。あーりんの「この5人なら絶対にどんな壁も乗り越えられる。(中略)もう怖いもんなしだなって思っちゃいました。」って言葉とか、頼もしくってちょっと寂しいくらいだった。今まで大きなライブでは必ずといっていいほど最初から泣いていたりした純粋で可愛いももクロちゃんだったのに今回はほとんど涙を見せずに終始かっこよくて、成長した姿に正直物足りなさもあったり。
ももクリ2011のオープニング、緊張したり泣きそうだったりする5人にとって沢山のファンは立ち向かうべき壁のようだったけど、ももかが「パノラマ地獄というタイトルだけど、みんなに囲まれてる時点で天国だから」と言ったように、ももクロにとってファンは信頼出来るホームになったんだなぁと思いました。
ももクロちゃんがせりで降りかけていた時、BGMの『あの空に向かって』インストに合わせてどこからともなく「世界のももクロNO.1」コールが。一瞬で会場全体でのコールになって鳴り止まないの。ももクロちゃんたちも驚いた表情で。奇跡みたいに綺麗な瞬間でした。わたしは見逃しちゃったんだけど、その時あーりんが号泣したらしい。ステージ上で滅多に泣かないあーりんを泣かせたのがモノノフだというのがすごい。ファンのキモい幻想と言われてもいいけど、ももクロとモノノフは互いに支え合っている絶妙な関係なんだというのをこの日はすごく感じました。イメージとして、売れない時はファンに頼る部分が大きくて、売れすぎるとファンが見えなくなってしまいそうだけど、ももクロはこの規模になってもファンのことが大好きな気持ちが変わってないしそれがすごく伝わってくるんだ。
というわけで、いいライブでした。本当に・・・!
無駄がなく、中だるみもなく、ももクロのかっこよさを最大限に引き立てる演出。用意された舞台で最高のパフォーマンスをするももクロと、それに応えるように精一杯の声援を送る観客。
一日目が楽しいながらも気になるところがたくさんあっただけに、それに今までの大箱ライブでも何かしら個人的にいらないなと思う演出があったので、こういうこともできるのかとびっくりしました。演出側のポテンシャルを舐めてました笑
無駄がなく、中だるみもなく、ももクロのかっこよさを最大限に引き立てる演出。用意された舞台で最高のパフォーマンスをするももクロと、それに応えるように精一杯の声援を送る観客。
一日目が楽しいながらも気になるところがたくさんあっただけに、それに今までの大箱ライブでも何かしら個人的にいらないなと思う演出があったので、こういうこともできるのかとびっくりしました。演出側のポテンシャルを舐めてました笑
あえて不満を挙げるとすれば、キミセカとかここで聴けたらかっこよかっただろうなとか、ももパン
SuperGirlも聴きたかったなとか。あとはモニターの映像は意識して見上げなければ視界に入らなかったから良かったものの変に凝らなきゃいいのになっていうのと。なんであんな所にお金かけてるのか分からないけどあれはダサい。普通に顔のアップ映してくれるだけがいい。歌詞はコールしやすいようにあってもいいと思うけど。
あとは怪盗少女の派手になったのとか衣装も可愛かったし、大満足でした。素晴らしすぎて、次のライブに行く意欲が減るくらい。CDでもライブでもそうだけど、あんまり良い物に出会ってしまうと満足してその後への興味がなくなっちゃうんだよね・・・。
最後に、二日間の感想として。
Twitterでみた感想の受け売りもあるけど、1日目のエンターテイメント性の高いライブ、2日目の純粋にパフォーマンスを見せるライブ、どちらもももクロだよなぁと。個人的に1日目はもっと高いクオリティを目指せるとは思うけど、これだけ絶賛した2日目でも、こういうライブばかりになるとするとそれはそれでつまらないんだよね。今までは割と、大箱のライブは派手な演出のお祭りで、ライブハウスでは誤魔化しのない全力のももクロを、って感じで差別化されてたけど、もうライブハウスのキャパでは難しくなってるから、そういうももクロを大箱で見せるとするとこうなりますよっていうのが2日目なのかなと。
それから、めざましテレビの特集を観てやっと実感できたんだけど、二日間全く違うことをするのって滅茶苦茶大変なんだろうね。一日目のソロのプレッシャーや新しい曲を覚える労力はわかるけど、二日目のフォーメーションを変えたり円形ステージのポジションを覚えることの難しさっていうのは素人にはなかなか伝わりづらかった、というか全然考えずに観ちゃってた。だからこうすればよかったって話ではないんですが・・・実際は苦労したのに余計なものを削ぎ落したシンプルなライブという感じに思っている人が多そうなのはなんか勿体無いなって。あ、でもそうなると二日目にももクロちゃんたちがそんなに泣いたりしなかったのは場慣れしちゃってもはや試練が小さかったわけじゃなくて、もっと色んな意味で成長したからってことか。
これ書くの放置している間にとっくにこども祭りが終わっちゃったりしてますが、また新しいパターンのライブでしたね。すごいなー。ももクロの一番の魅力が彼女たち自身っていうのは絶対だけど、やっぱり大人が次は何を仕掛けてくるかは楽しみ!
★セットリスト★
OPENING FLAG SHOW
01. Chai Maxx
02. DNA狂詩曲
03. ピンキージョーンズ
04. CONTRADICTION
05. LOST CHILD
06. Z伝説〜終わりなき革命〜
07. キミノアト
08. 天手力男
09. BIONIC CHERRY
10. ワニとシャンプー
11. ココ☆ナツ
12. ミライボウル
13. Believe
14. 労働讃歌
15. ももクロのニッポン万歳!
16. オレンジノート
17. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
18. 白い風
19. 走れ!
20. ツヨクツヨク
21. 行くぜっ!怪盗少女
<アンコール>
22. PUSH ※新曲
23. スターダストセレナーデ
24. コノウタ
25. あの空へ向かって